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今、
柏木はなにをしているのだろう。
今もまだ、
一人でなにかに苦しんでいるのなら、
同じ苦しみをわたくしも背負いたい。
彼のためになにもできなくとも、
せめてわたくし一人がのうのうと過ごしていることのないように。
彼とともに苦しみ、
傷つき、
のたうち回れるように。
けれど柏木は、
そんなことを望んではいないのだろうか。
わたくしには、
柏木のためにできることはなにもないのだろうか。
御簾の中でどんなに彼を思っても、
それを伝える手段がない。
彼の様子を確かめるすべもない。
弁の君はもう、
小侍従ともろくに顔を合わせようとしないそうだ。
小侍従が柏木の手紙を受け取りに行っても、
ほとんど口も利かず、
すぐに逃げ去ってしまうらしい。
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