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じりじりしながら待ち続けること、
半日。
日が暮れる頃になってようやく、
小侍従は戻ってきた。
「ああ、
気分が悪い。
お願い、
わたくしを一人にしてちょうだい」
具合が悪いふりをして、
女房たちを追い払う。
「大丈夫でございますか、
紗沙さま。
気をしっかりお持ちあそばして!」
小侍従はかいがいしくわたくしの世話をするふりをしながら、
御帳台のそばへ近寄った。
そして。
「うかがってまいりました」
声をひそめ、
小侍従はささやいた。
周囲を気遣い、
少しでも物音が聞こえると、
お互いすぐに口を閉ざす。
そんなことを神経質に続けながら、
わたくしは小侍従の報告を聞いた。
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