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突然のお便りをお許しください。
お会いしたこともない方にこのような文を差し上げるなど、
さぞ非礼なこととお怒りでしょう。
ですが、
今のわたしどもには、
貴女さま以外にご相談申し上げられる方がいないのです。
わたくしは一条のお屋敷で、
女二の宮さまに親しくお使いいただいている女房でございます。
お屋敷では、
小少将と呼ばれております。
今、
わたくしは夕霧大将の目を盗んで、
この文をしたためております。
本来なら一条御息所さまか女二の宮さまが、
お妹君の女三の宮さまにお文を書かれるべきなのでしょうが、
お二人の回りには夕霧大将が手配した監視の目が厳しく光り、
自由に筆をおとりになることさえ、
許されないのです。
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