始まりの雨

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(ちっ。俺としたことが。教団は紛れもない殺人集団。油断した。) 「哀れだな。まぁ、もちろん確実に殺すために止めを刺させて貰うよ。ふふふ。これであの女は俺のものだ」 「お前さぁ。なんか勘違いしてるみたいだから教えてやるよ」 「今更命乞いか?」 「俺を殺せば夏穂が手に入るとかお前は思っちゃってるみたいだけど、、、さっきのお返しに、それは勘違いだ。あいつは誰のものにもなりはしない。あいつは俺以外を愛することは出来ない。俺以外を愛するには、あまりにも俺を愛し過ぎた。俺が死ねば自分も死ぬような女だ」 「ふん。負け犬の遠吠えにしか聞こえんな。それに、お前が死ねば夏穂が死ぬというお前の理屈が正しいのであれば、お前は死ねば良いじゃないか?お前は夏穂を殺したいのだろ?ならお前が死ねばはやい話じゃないか。 それでもお前は自分で死のうとしない。 ならば結局自分の命が惜しいだけではないか! または、、、まさか、お前。。。」 「妄想は終わりだ小僧。だから、俺はこんなとこじゃ死ねないんだよ」 「。。。考えるのは辞めだ。ここで無様に死ね。何も出来ずに。雨に濡れたまま」 「俺は死なねーよ。 仲間がいるから」 パァアーーーンパァアーーーン
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