始まりの雨

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「ふぅ。なんとか乗れたな。」 「もーずぶ濡れー。」 「ほら。これで拭けよ」 「ありがと。ユウトって昔から準備良いよねー。良いお嫁さんになるよ」 「嬉しくねんだよ」 「お熱いねー。お二人さん。ただの幼馴染なんかには見えねーぜ?」 「お前はただの馬鹿にしか見えねーよ」 「それよかユウト。仕事は順調か?」 「まーそれなりにな」 「俺もそろそろ新しい家に引越そーかと思ってよ。近々また頼んで良いか?」 「もちろん」 「助かるわ。身寄りの無い俺らに家紹介してくれる不動産屋なんてお前んとこくらいだからさ」 「それはいいんだけどよ。今んとこってこの前紹介してから1年も経ってねーだろ?あそこのオーナーも悪い人じゃねーし、近隣に目立ったトラブルメーカーも入れてねーし。。何かあったんか?」 「え?いやっ、な、なんでもねーよ!ちょっと気分的にさ!」 「ふーん。まぁ良いけどよ。何かあったら言えよ?」 「ああ。ありがとう」 「ちょっとーーー!!!私にわかんない話しないでよー!」 次はー新宿ー新宿ー
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