新しい春

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「お前何書いたんだよー!」 「見せろよ!ほら!」 今度は後ろから、元気な男子達の声。 あそこは、絵馬をかけるところだ。 「いーやーだって!」 「俺らに見せられねーもんなのか?」 「あーっ、もしかしてミカちゃんのことか??」 3人の中学生くらいの男子達が、あたり構わずじゃれ合っている。 あーあー。 周りの人の邪魔になってるし、うるさいし。 呆れてため息をつきながらも、なんとなく微笑ましくてその様子を眺めてしまう。 「よしっ!ダイキ、捕まえろ!」 「よっしゃあ!うりゃ!」 「ん?」 「なんだよこれー!3人で西高合格できますようにって」 「俺ら三人、書いたこと一緒じゃん!」
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