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うおおおおおおーーーっ
風呂に響き渡るオレの絶叫。
「何よ、どしたの?」
姉ちゃんが飛んできて、遠慮なく風呂場のドアを開けるから、オレは急いでアタマを守った。
「何よ~?アイ。大きな声出して」
姉ちゃんがずかずか風呂に乗り込んでくる。
団地の風呂は狭い。
たった一歩で詰め寄られ、
「うお、やめろ!何でもねーっ」
吠えるオレを丸ムシで、
「頭、どうかした?」
バカ力でオレの手をどかし、
「…ハゲてる」
乙女なオレに決定打をかます。
「ぶぷー、うそ!丸くハゲてるよっ!きれいにハゲだよ~」
オレの自慢の栗色の髪を容赦なくかき回し、腹を抱えて笑い転げる。
…ちょっとデリカシーなさすぎじゃね?
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