279人が本棚に入れています
本棚に追加
/428ページ
先行きは完璧じゃないけど。
「まあ、それまではまだ、俺にもチャンスがあるってことだな」
「手、出したら、襲うよ。レオちゃん」
リツキが居れば怖くない。
「アイを泣かせてばかりの奴に言われたくないね」
「……」
チラ見すると、リツキとレオンが何やらじゃれあっている。
「…あんなアイは、もう二度と見たくない。分かってるんだろうな?」
「分かってる。…誓う」
…レオンをリツキに近づけるのは、心配な気がしなくもない。
「アイ。そのネックレス、いつでも俺のに変えていいから」
レオンスマイル。ウインク付き。
…これか、リツキをオトす武器は。
「おい。今度こざかしいマネしたら、イタリア中にお前のハゲさらすからな」
背後からささやく氷点下のリツキはコワい。
けど、海外って、ハゲに寛大じゃなかった?
最初のコメントを投稿しよう!