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「おい、ハナクソ!何だよ、このキモいリボン!」
オレの抗議に
「今、お姉さまに向かってなんてった?」
ハナがドスききまくりの声でヘッドロックをお見舞いしてくる。
「うぉ、ギブギブ!ハナお姉さま、おリボン、気持ち悪いっス」
ハナクソめ、マジでバカ力半端ねー。
「ふふん。分かればいいのよ。
い~い、アイ。女の子にリボン、これ常識。
これを機にアイも女の子の自覚を持てば一石二鳥よ!」
なんか、偉そうに人差し指を立ててるハナに、
「なー、違うのね~の?」
下出に出てみたけど、
「ない」
一刀両断。絶対ウソだろ。
「ほら~、早く行かないと遅刻しちゃうよ~」
なんで嬉しそうなんだよ。
ハゲとリボンが気になって、気が気じゃないオレは、
朝ごはんを三杯しか食べられずに家を出た。
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