hage.1

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「おい、ハナクソ!何だよ、このキモいリボン!」 オレの抗議に 「今、お姉さまに向かってなんてった?」 ハナがドスききまくりの声でヘッドロックをお見舞いしてくる。 「うぉ、ギブギブ!ハナお姉さま、おリボン、気持ち悪いっス」 ハナクソめ、マジでバカ力半端ねー。 「ふふん。分かればいいのよ。 い~い、アイ。女の子にリボン、これ常識。 これを機にアイも女の子の自覚を持てば一石二鳥よ!」 なんか、偉そうに人差し指を立ててるハナに、 「なー、違うのね~の?」 下出に出てみたけど、 「ない」 一刀両断。絶対ウソだろ。 「ほら~、早く行かないと遅刻しちゃうよ~」 なんで嬉しそうなんだよ。 ハゲとリボンが気になって、気が気じゃないオレは、 朝ごはんを三杯しか食べられずに家を出た。
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