第1章

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俺は友達に「悪い、先帰って!」とだけ言い、女の子の群れに突っ込んで行った。 「ちょっとゴメンネ~」 「きゃっ、何!?」 「え、きもい」 …………何も聞かなかったことにしよう。最近の中学生はおかしいぞ。荒んでおる。…まぁ、それはいいとして。 「…小林君!」 「え……………」 「一緒に帰ろう!」 俺は、返事を聞く前に 彼の腕と荷物を掴み、教室から足早に出た。 「ちょっと!ふざけんなよ!今話してたんだよ!」 「勝手に連れてくなし!きもっ!」 …小林君の前とは明らかに違った態度で罵声を浴びせてくる女子。 ダメだね、そんなんじゃモテナイよ、きみたち。
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