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校門を出て、しばらく歩き、俺たちは田んぼの横の細い道へ出た。
2人とも無言で、縦に一列になって歩く。でも、腕だけはまだしっかりと繋がっている。
あれ、俺、どこに向かっているんだ。
ふとそう思った瞬間、小林君がポツリと口を開いた。
「…………あの…腕を…」
「…はっ、あっ…あっ!えっ!ごめん!今離す!はい!」
腕をパッと離し、振り向くと、向かい合った小林君の顔が、教室とは違っていた。
…笑ってる。
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