第4話
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「雛?」 天井を見上げ、うわの空の私を部長が呼ぶ。 「……部長」 「ん?」 優しく響く声に導かれるように、身体を折り、その唇に口づけた。 「抱きしめてください」 「……」 激しく軋むベッドのスプリング。 「いいよ」 それと相反するように、湿った肌にそっと触れる指。 「……」 この人が私のものでないことが、寂しく思えた――
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