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《…ン…》
「あ!百合ちゃん!」
目が覚めたら、保健室のベッドに寝ていた。
虚ろな目で周りを見てみると、クラスの友達ほとんどが来てくれていた。
けれど…
「百合ちゃん意識が戻ったのね!大丈夫よ!もう救急車が来るからね!」
救急車??
私は考えることも出来なくて、また眼を閉じた。
何が起きたのか…何でここに皆いるのか…何で寝かされているのか…
考える余裕なんか、小さな体である訳がない…
トントン…ガラガラ…
「失礼します…」
保健室に誰か入ってきた。この声は…
「あ~お母様、よかった。百合ちゃん、お母さんよ」
「…お、かあ…さん?」
「百合…どうしちゃったの?大丈夫?具合悪い?」
私は首を横に振った。
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