5:笑顔の裏に

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「今日一晩、少し出かけてきます。」 和杷さんはそう言って、申し訳なさそうに出て行ってしまった。 時計の音を聞きながら、もう何時間経っただろうか。 眠れなくて何度も寝返りを打つ。 和杷さんが準備してくれた暖かい布団の中なのに、なぜかとても寒く感じた。 とうとう、我慢できなくて、家から飛び出す。 誰もいない場所に、行こう 私はひたすら森の中へと走る。 黒くてドロドロしたものが私の前に流れ出た。 これはきっと、フラグメント。 …私が今、探していたもの。 今日のお人形さんは、ピエロ。 「ピエロさん、火の、マジックが見たい」 ピエロさんは、私のその言葉に応えるように口から火を噴き出した。 真っ赤。真っ赤。 黒くてドロドロのフラグメントは、キラキラした破片を残して消え去った。 「…違う、ローナのじゃ、ない」 私は膝をつく。 体が震えて止まらなかった。 家族のぬくもりが欲しい。 …和杷さんは、それをくれた。 一晩和杷さんがいないだけで、こんなになっちゃう私は、ダメな子。 …こんな私のことを見たら、和杷さんは私のこと、困っちゃうかな。 震える体で、火を噴いてぬくもりの残るピエロさんを、キュッと抱きしめた。 ***** 唐突に書きたくなっただけです← ローナは和杷さんが大好きなんですごめんなさい本当ご迷惑おかけしますヽ(;▽;)ノ
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