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私に目線を合わせるように少し身をかがめて、その人は笑う。
「申し遅れました。ボクは深瀬 和杷と言います。
皆さんが持っている星を見て、占いをすることができるんです。
…ほら、こんな感じに。」
和杷さんはそう言って、手元をキラリと光らせた。
そこには水色でキラキラと輝く星があった。
「貴方の星は今、とても薄いです…
きっと悩み事があるんでしょう?」
和杷さんはそう言って微笑む。
私は頷く。
悩みというか…ここに来たばかりで、何も分からなくて、ただただ怖かった。
「お名前は?」
「…ローナ・ミクソンです」
私は和杷さんの問いに答える。
この人はきっといい人だ。
何かを、教えてもらえるかもしれない。
「…やっと話してくださいましたね」
その言葉で気づく。
そういえば私は、和杷さんの言葉に反応するだけで一言も返していなかった。
「何か力になれることはありますか?」
和杷さんの問いに、私は頷く。
「この世界のことが分からなくて、怖くて…
これからローナは、どうやって生きていけばいいんですか?」![image=490127238.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/490127238.jpg?width=800&format=jpg)
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