2:星の色は何色?

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和杷さんは鉄の扇のようなものを取り出して構える。 私は目の前で何が起こっているのか分からなくて、戸惑いながらそれを見ていた。 鉄の扇でフラグメントの攻撃を避けながらもダメージを与えていく和杷さん。 その顔は真剣で…そして苦しそうに見えた。 …負けてしまうんだろうか? 負けたら、どうなってしまうんだろうか? …私にできることは? ここで、和杷さんの後ろに隠れているだけ? 私は悔しくて、でも一歩も足をうごかせない自分に苛立ち、手に力を込める。 …そこで、手に持ったテディベアに気づいた。 ……そうだ、ぬいぐるみに、武器を持たせたらどうだろうか? 可愛いだけのアビリティなんて、いらない。 ダメ元でいい、挑戦してみよう。 「熊さん、 …鉄砲、持てる?」 次の瞬間、熊の右手が光り… 鈍く光る銃がそこにあった。 「熊さん、和杷さんの援護して」 私がそう言うと、熊はすぐに私の手を抜け走り出し、フラグメントに向かって発砲した。
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