2:星の色は何色?

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「…ローナさん、なんともありませんか?」 ふと気づくと、心配そうな顔で私の顔を覗き込む和杷さんがいた。 「…大丈夫、です。」 温かな気持ちに包まれていた。 あの人は、私のお父さん。 あのテディベアは、お父さんがくれたもの。 「……和杷さん、本当にありがとうございました」 私は改めてお礼を言う。 この世界で、初めて出会ったのが和杷さんで本当に良かった。 そして、一緒に戦ってくれて…記憶を取り戻せてよかった。 もっと記憶が欲しい。 もっともっと。 もっと、温かくなりたい。 このままだと、心が寒くて寒くて、凍えそうだ。 「いえいえ。また困ったことがあったら声をかけてくださいね? それと、悩みは消えたみたいですね。 今の貴方の星は、とても綺麗に光ってますよ」 和杷さんの優しい微笑みを受けながら、私は歩き出した。
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