3:ふわふわ

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私は、とても困っていた。 和杷さんに会って、別れて、…そして、食べるものを探していた。 頼るものも住むところもない私は、自分でどうにかして生きていかなければならない。 真上を見上げる。 木には、フリフリの服を着た女の子の人形が引っかかっていた。 木の幹に手を置いてみる。 ツルツルとしていて、掴まるところもなくて、とても登れそうにない。 食べるもの…木の実とかはないだろうかと探し回っていたら、 大きな鳥が背後から私のことを突き飛ばした。 勢いに負けて転ぶと、その鳥は人形を足に引っ掛けたまま飛んで行ってしまった。 必死で追いかけて、やっと追いついたと思ったら、あんなに高い木の枝に人形を引っ掛けていった。 ……今日も、クマさんにしておけばよかったかな。 あんなドレスにしたから、引っ掛かりやすくなっちゃったのかな。 ……どうしよう。 私は自分の手を見つめた。 このアビリティは…扱い方がまだわからない。 一度消してから、また召喚できたらよかったのに。 人形を消す方法がわからなかった。
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