3:ふわふわ

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どうやって取るつもりなんだろうか。 私が疑問に思いながら人形に目を戻すと…… 「えっ」 思わずそう言わずにはいられなかった。 私の人形は、ふわりと柔らかく木から離れて、フワフワと飛んだ。 驚き、開いた口がふさがらない私をちらりと見てから、彼女はクスッと笑っていた。 その人形はふわりと私の腕の中へと飛び込んできた。 「……ありがとう…ございます」 まだ事態が呑み込めていなかったけれど、私は彼女に頭を下げた。 「いえいえ。 …あなたのお名前は?」 「……ローナ・ミクソンです」 「ローナさんね、よろしくお願いします。 …私は、佐々木千夜子。こうやってーー」 私の身体が重力を失う。 ふわりと身体が浮いて、足の裏が軽くなった。 「…私の近くのものを、浮かせることができるよ」image=490695589.jpg
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