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目を開けると、そこは真っ白で何もなかった。
目の前に誰かが立っている。
女の子だ。…年はそれほど離れていないように見える、気がする。
「やっほー☆君は新人さんだね!!」
その人は私を見るとにっこり笑って手を振った。
でも、私には見覚えがない。
これは誰だろう?
「…誰ですか?」
「おっと!見た目に反して日本語か!!
英語で喋らなきゃいけなかったらどうしようかと思ったよー!!」
「………」
私の問いかけには答えられることなく、彼女はニコニコと笑う。
「あ、そうそう!僕は神様だよ!ここ、アンダーワンダーランドと一緒に生まれたんだ☆
君はね、さっき死んじゃったんだよ!
だからここに来たの!」
私は急な話に目を見開く。
でも、それほどショックでもなかった。
そうか、私は、死んでるのか。
生前のことを思い出してみようとした。
でも、記憶に靄がかかってしまっているように感じるほど、何も思い出せなかった。
そんな私の考えをよそに、神様はハイテンションで続ける。
「にしても、僕より小さな子は久しぶりじゃないかな?
10歳なんて若さで入ってきたのは君で2人目だしね!!」
「……」
自分と同い年の子がこの世界にいるということに興味を覚えた。
その人は、どんな風に生きているのだろうか。
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