1:目を開けるとそこは

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目を開けると、そこは真っ白で何もなかった。 目の前に誰かが立っている。 女の子だ。…年はそれほど離れていないように見える、気がする。 「やっほー☆君は新人さんだね!!」 その人は私を見るとにっこり笑って手を振った。 でも、私には見覚えがない。 これは誰だろう? 「…誰ですか?」 「おっと!見た目に反して日本語か!! 英語で喋らなきゃいけなかったらどうしようかと思ったよー!!」 「………」 私の問いかけには答えられることなく、彼女はニコニコと笑う。 「あ、そうそう!僕は神様だよ!ここ、アンダーワンダーランドと一緒に生まれたんだ☆ 君はね、さっき死んじゃったんだよ! だからここに来たの!」 私は急な話に目を見開く。 でも、それほどショックでもなかった。 そうか、私は、死んでるのか。 生前のことを思い出してみようとした。 でも、記憶に靄がかかってしまっているように感じるほど、何も思い出せなかった。 そんな私の考えをよそに、神様はハイテンションで続ける。 「にしても、僕より小さな子は久しぶりじゃないかな? 10歳なんて若さで入ってきたのは君で2人目だしね!!」 「……」 自分と同い年の子がこの世界にいるということに興味を覚えた。 その人は、どんな風に生きているのだろうか。
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