第1章

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ケースからサングラスを取り出し掛けた。 「五代目、サングラスですか」 晃が戸惑っていた。 「坊主がサングラス掛けて悪いのか。逆光で危ないだろう。人をひいてしまったら、仏様に申し訳ないだろう」 「そうですけど」 「けどって、何だよ」 「何でもありません」 何を言っても負けるので、晃は会話から降りた。 「解れば良し。それよりこのポンコツ、スピード出ないな」 「安全運転でお願いします。五代目」 「わかった。わかった」 こんな感じで、檀家の佐伯さんの家に着いた。
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