side K

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「おねーーーちゃん! いい加減にしてよ!」 翌朝、妹の明子(あきこ)の声が響き、寝起きの私の脳を揺さぶった。 「あーちゃん、……声、でかい」 布団の中でもぞもぞしながら、しゃがれた声を返す。 あれ? ……朝? 「なんでお姉ちゃん、飲んだらこんなにルーズなわけ? 玄関から部屋まで服が脱ぎ散らかってるし。私寝てて気付かなかったけど、結局昨日、何時帰りだったの?」 「んー……」 妹の言葉に自分の服をペタペタ触って確認すると、ちゃんとパジャマには着替えていた。 「何時とか覚えてるわけ……ないでしょ。こんなに頭痛いのに……」 …………って。あれ?  ……てことは。 「あーーーっ!」
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