side K

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「小宮さん、もう酔ったんすか?」 「えっ? あ、は、はは、仕事ね、仕事。うん、無駄がなくて、指示も分かりやすくて、私が補佐してきた人の中で一番やりやすいよ」 「そっかー。ベテランの小宮さんが言うんだから、相当デキる人なんすね、南条さん」 「ベテランて言わないでよ」 「10年以上働いてて、この中で一番上じゃないっすか。ベテランですよ」 「……」 くっそ、コイツ。 笑顔で痛いとこ抉りやがって。 「トイレ」 3杯目のビールを飲み切った私は、古賀さんを冗談で睨みながら席を立った。
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