side K

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「わっ、私はですね、お酒好きなんですけど、たまに飲み過ぎちゃうみたいで、一応自重してるんです。今を1段階とすると、2段階くらいから絡みだして、3段階くらいから楽しくなって周りが見えなくなって、4段階くらいになると、もう記憶飛んじゃったりしちゃって。あはは、30過ぎて何してんのっつー……」 「……」 あれ……? 私、何言ってるの? やばい、南条さん引いてるじゃん。 勢いに任せて、私ってば自ら恥をさらして……。 「そうなんですね」 じっとこちらを見ながら話を聞いていた南条さんは、表情を変えずに視線を伏せた。 あー、あー、あー……。 何か、話題を……、早く、早く。 「年上だと……」 「はい?」 「補佐が年上の女だと、やりづらくないですか? 仕事」 年齢つながりの話題で、日頃気になっていたことを聞いてみる。
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