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男が涎を垂らしながら近寄ろうとしたところ。
「残念だったわね。今夜は私が相手よ。」
くるりと振り返った女性の姿が、突然変化した。
「な!?なんだ、これは!」
驚く男の周囲に、さらに現れる4つの影。
「現れたな、この変態ストーカーめ!りりかちゃんの純潔は、俺たちが守る!」
「か弱い女性に何てこと企んでるのよ!このDT!」
「辰吉さんの血圧のためにも、お孫さんには手を出させない!」
「道端での邪な行い!許せません!」
「この頭の傷に誓って!これ以上好きにはさせるものか!」
「うううう!眩しい!!」
男は、自分を取り囲む者たちが激しく発光したので、思わず目を瞑った。
その光の奔流の中で、彼らが名乗る。
「燃える血潮に正義の心!町内の平和は俺が守る!情熱の赤!」
「はかない肢体に乙女の心!傷つきやすいハートの守護神!魅惑の桃!」
「貧乏人にはめぐみの心!金の力を正しく使う!財力の金!」
「道行く人々に慈愛の心!大地すべてが私の住処!自然の緑!」
「え、ええと・・・考えておきます!黒!」
5人が同時に叫ぶ。
「我ら!一切衆生救済組織ブッキョーンの遊撃隊!その名も!
菩薩戦隊ジゾッチャ5(ファイブ)!!」
それぞれにポーズをとるのは。
五体の石の地蔵であった。
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