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「なんっっじゃあ、こりゃあああ!!」
一切衆生救済組織ブッキョーンの本部トソツ・ティーン。
その長官室で、組織の長官であるヴォン・テンは叫んでいた。
手には、緑が達筆な文字でしたためた、どう考えても嫌味と皮肉をこめた報告書が握られていた。
「落ち着いてください、長官。それと、こちらも届いております。」
そう言って、長官付きの事務次官タイシャック・チンが見せたのは、「変更許可申請書」である。
「なんじゃ、そりゃ。」
「部隊名をジゾッチャ4からジゾッチャ5に変更するので、その申請です。」
「アフォかあああ!!」
もはや、長官の血管は、いつぶちぎれても不思議ではない状態である。
「あやつらめええ!!いつもいつもいつも、わけわからんことをしおって!」
「ですが、救済任務には忠実ですよ。やっていることはアレですが。」
「小さいんじゃ!やっとることが!見ろ、あの報告書を!」
長官が自分のデスクを指さす。
そこに詰みあがった書類の高さはおおよそ1メートル。
それが4本ほど柱のように立っている。
崩れたらかき集めるのに恐ろしく苦労するだろう。
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