0日目

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チンッ エレベーターから降りて廊下を歩く そういえばエレベーター内で携帯を見た時に、籘先輩からのメールが入っていた いつの間に……www ちなみに内容は 明日、中等部の風紀委員会のメンツと顔合わせをすることになったから8時には起きていてね という感じだった 土曜日だったが、たまたま皆暇だったらしい あれ? これ普通、中等部の風紀委員会に入ってから高等部の風紀委員の先輩方に挨拶にくんだよな? 逆じゃね?wwwww ……………こ、この学園だからあり...か...? つか、どうせ全員イケメンなんだろうな........ 辛い.....wwww 明日のことを考えて地味に憂鬱になりつつ、105号室と書かれたプレートの扉に付いている四角い機械にカードを差し込む ピピッ そこは言わずもがな、俺と秋高の部屋だ …ガチャ 鍵が開いた音を聞いて扉を開ける 明かりはつけっぱなしのようだ 玄関には冬彦の靴も秋高の靴もない 念のため恐る恐る上がる カチャ…… 共同スペースへの扉もこっそり開けるが、朝と何の変化もないように見える 忍び足でソファの前を通り過ぎる シーーン… 本当に誰もいないようだ 「はぁぁ…」 安堵して息を吐く 良かった!! セーフだ!!! 「よっしゃwゲームすっかwww」 自室の扉をルンルン気分で開ける ガチャ 「おかえりーwww」 「遅かったな?」 パタン 静かに、そっと扉を閉めた 幻覚が見えた(真顔) あれ、おかしいw 俺の部屋に秋高と冬彦がいるww あれー?www 靴無かったのになぁ?wwww ガチャ… 確認するため、閉めた扉をそっと開けて中を覗く 「閉めるなよwwひでぇwww」 「おい、さっさとこい」 冬彦の眉に深い、それはそれはふかーい皺が寄せられている 「はい…」 こいつはヤバい 口を引き攣らせながらそろそろとリュックとハンカチを置き、冬彦の前に正座をした 「覚悟は出来てるよな?」 鬼が居る(真顔) 「はい…」 ここで無駄な反抗をすると更に後が怖いので頷く そして俺は正座でお説教を1時間半ほど受けた 解せぬ(真顔)
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