0.5日目

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サワッ… 時々胸を擦りながら観察していると、首筋に何か触れた気がした 「ん…?」 振り返ってみるが周りには首筋に触れるようなものは何もない 気のせいか… 「どうしたんですか…??」 ビクッ 「わっ!?」 急に背後から声を掛けられ驚く 振り返ると、そこに居たのは同じクラスの佐々木 夏希君だった 佐々木君もフツメンなのだが、オカン属性で笑うと何気に可愛いというよくいる脇役平凡受け系男子だ 「ご、ごめんなさい…」 申し訳なさそうに謝る佐々木君に俺は軽く首を振る 「いや…こっちこそごめん」 少し顔を上げると、申し訳なさそうな顔の佐々木君と目が合う すると、佐々木君は瞬きを数回繰り返した 「あ、あれ…? 君、同じクラスの佐藤君…だよね?」 「…そういうそっちは、佐々木君だろ?」 聞き返すと、佐々木君は何度も頷く 「まさか、新しく風紀委員に入ってきた人が佐藤君だったなんて思わなかったよ」 佐々木君が嬉しそうに微笑むので、俺もとりあえず笑顔で返す 「……」 「……」 ニコニコしながらも無言が続くという奇妙な時間が流れる なんだか微妙な雰囲気になってると思うのは俺だけだろうかww 気まずい…(白目) 「……と、ところで佐藤君、あまり顔色良くないけど大丈夫?」 奇妙な時間がキツくなったのか、先に佐々木君から話を振られる なんか申し訳ない… 「…いや…寝起きで走ってきたからか…ちょっと気持ち悪いだけ」 とりあえず苦笑いして返すと、佐々木君の表情が暗くなる 「ご、ごめん! 気持ち悪いのに気を使わせちゃって…」 佐々木君良い奴すぎ……!! 「吐いたおかげか、ほぼ大丈夫になったから気にすんなw」 「そ、そっか…なら良かった」 俺の言葉に佐々木君は少し安心したように笑った 流石、平凡受け!!! お人好し臭凄いぜhshs!!
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