0.5日目

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「佐藤君、椅子持ってこようか??」 佐々木君の質問に首を横に振る 「いや、大丈夫 そろそろあっちに戻ろうと思ってたし」 「そっか、じゃあ一緒に行こうよ」 俺の言葉を聞いた佐々木君は手を差し伸べて微笑む 佐々木君天使かよ(真顔) 「…ありがとう」 佐々木君の気遣いに甘えて、手を掴んで立ち上がるとさり気なく佐々木君が背中を支える 「吐きそうになったら言ってね」 フツメンだけどイケメンな佐々木君やばいぜ……!! 「…うぃっす」 佐々木君は控えめに頷いた俺を少し見た後、気遣いながらゆっくりと歩き進めた 「…つかさ、佐々木君が風紀委員だったなんて意外だったわ」 無言が地味に辛かったので話題を探して佐々木君に話しかけてみると、佐々木君は首を振った 「違う違う!俺は風紀委員じゃないよ!」 「ん?んん??」 どういうこと??www 頭にハテナを浮かばせて佐々木君を見つめる 佐々木君は少し考えながら口を開いた 「俺、風紀委員に幼馴染みがいるんだけど…それもあってか時々お茶くみとか頼まれるんだ もはや準風紀委員みたいなもんだよ…」 遠い目をしながらそう話す佐々木君を見ながら俺は密かに興奮した 幼馴染み誰だ!! 絶対後で教えてもらおう!!! 「さ、佐藤君大丈夫?! 呼吸が荒いよ?! まさか喘息持ち?!」 おっと、危ない 興奮しすぎたwww 「俺、気管支炎しかなったことないくらい体丈夫だから安心してw」 「え、それ体が丈夫とは言わない気が…… でも、さっきより顔色は良くなったね」 佐々木君の言う通り、先程まで気持ち悪かったのにいつの間にかモヤモヤもほとんど無くなった気がする 「いやぁ、治っ」 「春一くーん!!!!」
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