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俺の声に被さって大きな声とドドドドッと何かが走ってくる音が聞こえた
佐々木君と音のする方を見ると、犬飼先輩が手を広げて突進してきていた
「やば、え、ちょ!!す、スススストップ!!とま、止まってく」
ドゴッッ
「ごぶぇっ!!!!」
静止も虚しく、犬飼先輩は何故か身を屈めて胸の真ん中に飛び込んできた
犬飼先輩は犬じゃなくて猪でした……
ゴンッ
倒れた拍子に頭を何かに打ちつける
「うぐっ」
神様、俺は不運の持ち主なのでしょうか……
ぶつけた頭がガンガンと痛む
「あばばばば
は、はは春一君!!
ご、ごめんっす……!
は、春一君?!起きてっす!!
き、救急車ぁぁぁぁぁ!!」
先輩うるさいっす……
つか…最近こんなんばっかな気がする……
俺の意識はそこでプツリ、と切れた
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