0.5日目

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「佳璃そういう言い方駄目だって!謝れ!」 佐々木君は手を握ったまま、しゃがんで佳璃君の顔を見つめた 怒り方がお兄ちゃんwww 「あの凡人気に食わない」 「いや佳璃、彼は凡人じゃなくて、佐藤君だよ 俺のクラスメイトの佐藤春一君」 佳璃君は拗ねたのか可愛い顔でむすっとしている 心做しか目が潤んでいるように見える 佐々木君は、はぁ、と溜め息を吐き出した後、しゃがんだまま振り返り、苦笑いを零した 「佐藤君、佳璃がごめんね …………根は良い子なんだけど、ちょっと強気な所あってさ 悪気はない…と思うんだけど」 強気加減がちょっとどころではない気がするがまぁいいwww 今は佐々木君が鈍感で興奮してるからwww 平凡受けはこうでなくちゃいけねぇよ!!www はぁはぁビバ楽園www 「全然大丈夫w 分かってるからwww」 「良かった…」 取り敢えずニヤケを出さないように笑いかけると、佐々木君はほっとしたように笑った 「ちっ…」 佳璃君の嫉妬の視線が突き刺さるのを感じながらほのぼのしていると 「佐藤君!」 「春一君ー!」 先程までわちゃわちゃしていた尚人さんと犬飼先輩が走り寄ってきた 「すまない、待たせた」 「春一君色々とごめんっす…」 「全然大丈夫ですw 気にしないでくださいw」 2人して眉を下げながら謝ってきたので大丈夫の意味を込めて笑いかける 「そう…か?」 「なら、良かったっす!」 尚人さんの表情は申し訳ないという感じのままだが、犬飼先輩の方は安心したようでニコニコ顔に戻った いやぁ、2人ともなんて良い受けなんだろう…… 癒しありがたやぁ…… なんて思いながら、ふと、目を後ろの方に向けてみる 「ねえ、ちょっとー!酷くないー?」 「……」 スッ…… 尚人さんと犬飼先輩の後ろで見てはいけないものを見てしまった俺は瞬時に目を逸らした 俺は何も見てはいない! 亀甲縛りをされて木にぶら下げられてるチャラ男なんて見ていない!! しかも頬を若干赤くしてる所も見ていない!! 本当はメシウマ状況wwwとか言う所だけど! ちょっと、なんつーか、亀甲縛りされてぶら下げられてるドMをリアルで見ると何も言えねぇよ…! 漫画とかアニメじゃチャラ男受けハァハァwww とかなるけども!!www
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