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「いや、痛くなくても内出血等あるかもしれないから、念の為島内の病院で見てもらった方が良いぞ
申請は俺が出しておくから、佐藤君は送迎車に乗って病院に……」
「え、いやいやいや!
CTとか大丈夫ですから!俺石頭なんで必要ないです!大丈夫です!」
「だが…」
ズキズキ痛むだけで具合悪い等はないので首を横に振る
それでも心配なのか、まだ固い表情のままだ
「心配しすぎですよ!
俺3階の階段の上から1階まで落ちたことありますけど、その時打撲とかだけで脳に異常は見られませんでしたから!」
我ながら頑丈過ぎるというか悪運が強いというか何というかww
クッションがなかったのによく生きてたなと思うわwwwwww
「…それはなんというか、大変な目にあったんだな」
「さ、佐藤君……」
「ゴキブリみたいな生命力だね」
「か、かか佳璃ぃ!!」
尚人さんは何と言ったらいいのかいまいち分からないらしく、難しい顔をしている
話を黙って聞いていた佐々木君は渋い顔をしながら名前を呼んできたが、佳璃君の発言に今度は顔を真っ青にしてあたふたし始めた
可愛い奴らだwww
「まぁ、というわけで病院は全然大丈夫なのでwww」
「佐藤君がそんなに言うのなら引くが…
無理はしないようにな」
「はいww」
なんだろう、無性にアニキ!!って言いたくなるwww
優しいぜwww
「はいっす!ちょっといいっすか?」
未だに視線を向けてくる尚人さんの後ろからそろりと右手を挙げた犬飼先輩が出てきた
さっきまで騒がしかったのに、静かだったからどっか行ったんだと思ってたわw
「どうかしましたか?」
「春一君大丈夫みたいだし、そろそろ自己紹介しなくていいんすか??」
「「あ」」
犬飼先輩の言葉に、はっ!とする
尚人さんと俺の台詞が被り、2人で顔を見合わせる
顔合わせで集まったのにそういや自己紹介まだじゃんwww
「す、すまない
自己紹介を忘れていたな
俺は中等部3年生で、風紀委員長の竹原 尚人だ
君の事は高等部の委員長から聞いている
よろしく」
「あー、いえ、俺も忘れていたので気にしないでくださいw
俺は中等部3年の、佐藤 春一って言います
な、なんていうか、今回、色々とすいません…
竹原委員長、えっと、転入したてで…仮入隊の身ではありますが……こちらこそよろしくお願いします」
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