タイムスリップ

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静かに部屋に入ってきた人は俺の姿をみて驚いたようだった。 しばし動揺していたがさっきの彼と同様、背中を撫でてくれたが、どう声をかけたらいいのかわからなかったらしく、すぐに手をはなした。 「すまない。俺はこういうことに詳しくない。ほかの詳しいやつを呼んでくる。少し待っていろ」 そう言って駆け足で出て行ったのを歪んだ視界で見送る。 すぐにバタバタと数人の足音が近づいた時に近くで聞き慣れた声がきこえた。 「う・・・ううん・・・ん?栞!?どうしたの!?発作!?」 気が付いていなかったが近くで寝ていたらしいななが起きてすぐに駆け寄ってきた。 ちょうどその時にさっきのひとが呼んできたらしい男の人が部屋に入ってきた。 だいぶ呼吸は収まってきたが、まだ乱れたままだった。 すぐに状況を察したななの行動は速かった。
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