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「・・・はぁ。
俺は瀬矢葵と申します。よろしくお願いします。
そしてこのうるさいのが衆道が好きで好きで好きすぎるやつです。
まあ、こんな奴ですが仲良くしてやっ・・・らなくてもいいです。
逃げて下さい」
「ちょっとぉ!?
その紹介の仕方じゃあ私が衆道好きで好きでしょうがない人にしか聞こえないんですけど!?
それにあからさまに嫌そうな顔しないで!?
傷つく!私の名前もちゃんと紹介してよー!!」
「衆道が好きなのは本当のことだろ?」
「いや、そうだけどさ?
せめて名前くらい紹介してくれったっていいじゃん」
「面倒くさい」
「さいですか・・・」
私と葵が漫才のようにテンポのいい会話を繰り広げた為、幹部の人たちはぽかんとしている。
負けた・・・また葵に負けたよ・・・
葵に勝てるなんてこれっぽちもおもってなかったけどさ・・・
燃え尽きたぜ・・・
「うわ、中二病乙」
おふ、また声にでてたみたいで葵の小声で言った言葉がいたい
あからさまに落ち込んでいると藤堂さんが話しかけてくれた。
「そんな落ち込むなよ!
君、おつかっていうんでしょ?年も近いみたいだし、仲良くしようよ!」
「・・・・・・」
「あ、あれ?お~い、おつか?」
もう・・・天使っ!
優しすぎる!そしてその笑顔すごく可愛い!!
さっきいきなり失礼なことしちゃったから嫌われたかと思ってたけど
気にしてないみたいで良かった!!
こんな可愛い男の娘から嫌われたくないもん!
けどごめんね、私の脳内じゃ君はもう受け要員だぁ!!
そして、私は塚っていう名前じゃないいいいいいいいいいいい!!
「と、藤堂さん。
私の名前は塚ではなくてですね・・・」
不意に肩を叩かれ後ろを振り向く。
「・・・・・・」
藤堂さんに向き直る。
「どうかしたのか?」
「イエ・・・、ツカデアッテマス。ワタシノナマエハツカデス」
「そ、そう?」
怖いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
なんかよくわからなかったけど葵の笑顔が黒かったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
無言だったけど私には葵の背後にお前は塚だよな?っていう文字がみえたよ!?
なんか本当意味わかんないけど多分あれは脅しだよね!?
頷かなかったら骨バッキバキにされてたよね!?
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