いざ!新選組巡り!!

7/7
前へ
/332ページ
次へ
おかしい。 最初に感じたのは違和感だった。 さっきまでは刀傷のところに透明なカバーがついて触れないようになっていた。 そのカバーは今はなく、綺麗に片付いていた部屋の中に今までなかった屏風や布団が散乱していた。 明るかった空も夜中のように暗くなり、気持ちわるいほどの静けさがあった。 「いやああああああああああああああああああああああああ」 「栞!?どうしたの!!」 不意に刀傷から視線を外した栞が部屋の奥・・・ 布団の上に倒れた屏風の方をみて頭を抱えながら叫んだ。 まるで本当に何かに取り付かれてしまったように私がどんなに話しかけても叫ぶばかりで反応がない。 栞の見ている方向に目を向けても部屋が荒れているだけでなにも変わったことはない。 だったら、栞はいったい何に怯えているんだろう・・・?
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加