第一章

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 今の自分の状況を知るために、服装はどうだろう?と確認すると、腰にはベルトと剣、半そでで膝まである長さの布の服、右腕には、模様のない傷一つない銀の腕輪があった。  (剣に腕輪か……ほかに何かないかなぁ…)  辺りを見ると、近くに二つの袋があった。数日はもつだろう食料が入った布の袋と、地図、ナイフ、ローブ、黒いカードがまた別の袋に入っていた。  (これらが、便宜?……あ、地図の文字が読める。よかったぁ。たぶん言葉もわかるだろうなぁ。それに、このカードって何に使うんだろう?)  そんな疑問を持ちながら、日差しを遮るために、中にあったローブを着た。頭にかぶれるキャップが付いており、尚且つ全身がスッポリと入る。そして、前で縛るためのひもも付いていた。ひもを結びながら、これからのことを考える。 ( これからどうしようかなぁ……私の言葉も通じると思うけど、どうしよう……)    悩みながら考えていたが、いい案はなかなか浮かばない。 これ以上悩んでいても変わらないので、ふっ切ることにした。  (まあいっか。歩きながら決めよ)  楽天的なのか、適当に歩きはじめたマコは、南の方へ歩きだした。
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