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『マスターもう雨は上がりましたよ起きて下さい。それにそろそろATフィールドが持ちそうにありません』
「そうかそれなら起きるか」
俺は立ち上がると大きく伸びをし月村家の玄関前で足を止め俺は大きく息を吸った。
「月村家よ、これが貴様らの客人のもてなし方か、もしくは俺の正体を知った上での行為か!もし後者であるのならば今すぐに俺はこの家を消し去ることが出来る、何か理由があるのであればそれを言うチャンスをやろう!10秒以内にどこからでもいい俺に顔を見せるがいい!それでは始める、10」
俺がカウントを始めた瞬間玄関からまるで待っていましたかと言わんばかりに一人の人間が現れた。だがその人間は見覚えのある男だった。
「高町恭也、なぜお前がここに?」
「俺の恋人がここの当主でね、悟志君をここに今日呼ぶと聞いて悪いと思ったが君を少しテストさせてもらったのさ」
「なるほどな、大体の事情は呑み込んだ。差し詰め俺がなのはの力になれるかどうかのテストと言ったところか…それでテストの結果は?後この家の者たちに俺の正体を話したのか?」
「悟志君の正体は確かにこの家の人たちに話したさ、だけど信用してもらっていい彼女たちは信頼に値する人たちだからな。そしてテストはこれからが本番だ!」
そう言って恭也は俺に手に持っていた木刀を投げてきたのだった。
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