序章

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~sidout~ 「ほう、恭也よこれで俺と剣道の様なお遊びがしたいとでも?」 「まさか、これで君ときちんとした勝負がしたい。神様の実力みせてもらおう。体が小さいからと言って手加減はしない」 恭介と悟志は不敵な笑みを浮かべながらお互いをにらみ合い木刀を構えた。 「当たり前だ、そんなことをしたらそんな舐めた真似をしたら貴様を殺す」 「いいだろう、それでは」 「いざ、尋常に」 「「勝負!」」 恭也と悟志はお互いにぶつかる直前に木刀を抜き競り合った。だがそのすぐ直後に悟志が飛びのき瞬時に後ろに回るがそれを察知した恭也が真後ろに木刀を振るが悟志は消え次に右、左、前、といったようにいくつもの高速のフェイントを繰り出した。恭介は最初はそれに翻弄されるが途中から動きを止め悟志が本命の一撃を加えようとした瞬間一撃を食らわせようとしたがその一撃も交わされ恭也の脇腹に蹴りが入りそのまま悟志の前方に蹴り飛ばされていきそのまま倒れた。 「これは勝負だ、文句は受け付けんぞ」 「ああ、分かっている」 「ならいい、それから…」 悟志は左手を木刀にかざすと左手にもう一本木刀が現れた。そして木刀を恭也に放り投げた。 「お前のスタイルはもともと二刀流だろ、先ほど遣り合ったとき重心がぶれていたぞ。言っただろう本気で来なければお前を殺すと、それにこれは俺のテストでありお前が俺に挑戦する機会だ。挑戦者が遠慮するな本気で来い、恭也!」 「それは悪かった。ではこちらも本気で行かせてもらう!はあああああぁぁぁぁ??」 恭也は立ち上がりながら悟志の渡した木刀を左手に持ち悟志に駆けていった。悟志はあえてそれを正面で受けた、だがサトシは小柄ながらも恭也の猛攻をすべて受けた。恭介も全く手を抜いている様子もなくむしろ先ほどよりも良い動きをしているが悟志にはその刃は届かない。その差は経験か、それとも技量か、いいやその両方だ。だが恭介はもっと戦いたいと思ったが恭介は息を切らし悟志は全く息が乱れておらず勝敗は比を見るより明らかだった。 「恭也、お前は人間にしては俺と遣り合った方だ。だがそろそろ時間切れだ最後に良い物を見せてやろう」 悟志がそう言うと両者距離をとった。
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