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「いい加減に起きろおおおおぉぉぉぉ!イグニニににいいいいぃぃぃ!」
『スリープモード解除します。おはようございますマスターそれでえっと…顔怖いですよマスター、ほ、ほらスマイルスマイル・・・ってなんかいつもと雰囲気違いませんか?」』
俺はこの駄石の口調で大きく耐え息をついた。
「大きな声を出して済まない。この石はイグニという。自己紹介が遅れたが俺は光瀬悟志という。先ほど俺が神だと言ったが信じられないのも無理はないから信じなくても良い。だが俺はこんな状況でそんなくだらない嘘をつく気もない。そこは信じて欲しい、で」
俺はそこまで言うとこの駄石に顔を向ける。
「俺もこいつに聞きたいことがあるので一緒に聞こう。それで俺は何故こんな体になってるんだイグニ」
『えーっとですね…それは…その…』
高町一家はゴクリと生唾を飲み俺は和かに待っていた。
『すみません、マジで分かりません』
俺はイグニがぶら下がっている鎖の部分ではなくイグニ事態に持ち替えた。
「イグニ、お前には三つの選択肢をやろう。1つ正直に話して事なきを得る。2つ何も話さず握りつぶされる。3つ俺が再生不能になるまでナノ粒子レベルに分解される。さあどれだ?」
「痛い!痛い?マスター指が食い込んでます!本当です本当にわからないんです!すがにこんな状況で嘘つくほどこのイグニちゃん人間出来てません」
イグニがそう言うと俺は手を離し頭を抱え「はぁ~」とため息を吐いた。
「え、え~っとつまり君は本当ならそんな体じゃないんだけど、何かの不具合で今の可愛らしい体になっちゃんたてことで良いんですよね?」
「可愛らしいとか言わないでくれ美由紀さん。取り敢えずは不具合になったこの身体を元に戻すことを目標にしようと思っている」
俺が取り敢えずしばらくの間の目標を決めると恭介さんが手を挙げ質問してきた。
「済まないがもしよければ先ほど言っていたとある人間の願いというものを教えてくれないだろうか?俺はそれを聞かないと君を心から信用できそうにない」
「こら!恭也」
「父さんも本当は気になってるんだろう?だったらいいじゃないか?」
「だけど…」
「構わない」
俺は二人が口論になりそうだったためすかさず割り込んだ。
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