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「俺がこの世界に来るずっと前にとある世界の人間が言ったんだ、人間と他の知的生命体が仲良く分かり合えて暮らせたらいいのにと……俺はそのやさしいたった一つの願いで今まで動いてきた。中にはこの世界のように他種族が居そうにない世界があったがそれは人間内で争いが起きないように動いていた。この回答で問題はないな恭介さんよ」
「あ、ああ…」
その会話を最後にしばらく沈黙が続いた。だがその沈黙を破ったのが桃子さんだった。
「あ、そうだ!悟志君貴方これからどうするの例えば住む場所とか?」
「無いがそれが何か?」
「だったらここで私たちと暮らしましょう!なのはとも同い年くらいだしきっと喜ぶわ!何より私がそうしたいもの!」
桃子さんがそう言うと士郎さんたちは(母さん……)といった顔をしていた。
「済まないが気持ちだけ受け取っておく、これ以上貴方方に迷惑はかけられんからな。心配しなくても俺は神だからな金の稼ぎ方などいくらでもある。それよりも俺は貴方方にお礼がしたい何か叶えて欲しいことはあるか?何でも叶えてやるぞ。先に言っておくが俺がこの家で暮らす的な願いはダメだからな」
俺は先に桃子さん封じをしておくとしばらく待っても叶えたい願いは一つも上がってはこなかった。久しぶりに見た気がしたここまで欲のない人間を見たのは。数十分待っていると士郎さんがほかのみんなと耳打ちしいろいろ話た結果願いが決まったようだ。別に一人一個でも構わんのだが。
「それじゃあ悟志君にお願いします。これから私たちの末娘高町なのはを見守っていてください「「「「よろしくお願いします」」」」」
士郎たちは口をそろえて懇願すると頭を下げた。だが俺は「なるほど…」と少し渋った回答をした。別にできない願いではない、だが俺は一つだけ気になったことがありそれを聞くことにした。
「なぜそれが貴方方の願いなのか教えてもらおうか」
「なのはが生まれ近所の神社に神さまの報告ということで行ったらその帰り道に占い師の人に言われたんですよ、その娘は良くも悪くも数年後の人生を左右する大きなトラブルが起きるから気を付けるようにと。別にその占い師の言葉を私たちは信じてはいませんでした。だけど君が来てその言葉が本当なんじゃないかと思ったんです。だからお願いします、うちのなのはが何か困ったことが起きたら手を貸してあげて下さい。お願いします」
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