第1章

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「名前は知っているかもしれないが、一応名乗っておこう。俺の名は、クラウド・ザ・キングダム」 「っていうのは偽名で、本当の名前は『 じゅげむじゅげむごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつうんらいまつふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ 』だ」 テラさんがクラウドの自己紹介を遮って、早口でそう言う 「…はえ?」 僕は何の事なのか理解が追いつかず、間抜けな返事を返す 「じゅげむじゅげむごこうの「あ、もういいです。」…ちなみに、略してリクだ」 これ以上無駄に文字数稼ぎしなくて結構なんで 「どこをどう略したらそうなるんですか」 「ごこうのす『り』きれと、『く』うねるところにすむところ…でリクだ」 「また微妙なところをチョイスしましたね………」 「な、なにを言うか!俺の名は、クラウド・ザ・キングダムだ。リクでもじゅげむでもない……クラウド・ザ・キングダムだ」 ビシッとポーズを決めてそう言うクラウド 「クラウド・ザ・キングダムって名前も、微妙なセンスですけど……一体誰が考えたんです?」 「ボスだよ~」 「え!?大家さん!?」 「ああ、あいつは元々捨て子だったらしくてな、大家さんに育てられたんだ」 「へぇ、意外な過去ですね」 「でしょ?私も最初知った時は驚いたわ」 だが、誰にも相手されることはなく、全員から華麗にスルーされた 「……風が……泣いている……いや、泣いているのは……俺か……グスッ」
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