3人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、そろそろ急ぐぞテラ……風が騒がしい……」
サングラスをかけ、綺麗な金髪にサングラスで目が隠れていてもわかる程に整った顔達の男が、無駄に芝居かかった口調でそう言う
そして、真夏で暑い中なぜか黒のロングコートを身にまとっているのが無性に気になる
「リク…それ、ただの扇風機な」
俺の目の前に居るテラと呼ばれた男は、黒コートの近くで稼働している扇風機を指差す
「………私の名はクラウド・ザ・キングダムだ。リクではない」
「……あっそ、んなことより。時間がないからとっととバラすぞ」
テラは、鋭利なサバイバルナイフを取り出しながら、俺を見下ろしてそう言う
殺される
その瞬間、そんな文字が頭の中をよぎる
「ちょちょ、待った!見逃すっていう選択肢h「がっつり殺人現場見られたのに、ただで帰すわけあると思うか?」……」
デスヨネ……
「まあ、悪く思うな……運が悪かったと思って諦めるんだな」
「いやだー!まだ死にたくないんだ!幼い妹だって居るんだー!」
俺は足をジタバタしながら喚く
「幼い……妹……!」
幼い妹という単語にテラがピクリと反応を見せる
「…………」
「…………」
しばしの沈黙
「…………ロリコン」
「…!!」
テラが一瞬だけビクッと震える
「あぁ、ロリコンなん「違う!ロリコンじゃない!子供好きといえ!」」
「結局ロリコン何じゃないかよ!」
「こ、子供好きだ!」
「幼女とは何ですか?」
「至高」
「ロリコンだ!」
「はっ……はかったな!」
最初のコメントを投稿しよう!