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テラさんに連れられた僕は、その後ビルをいくつか飛び移り、絶叫マシンに乗っているような気分を味わった後に、アジトに連れてこられた
というか……アジトってこれ……アパートじゃん
「ってか、ここ僕の下宿先!」
アジトここなの!?え?じゃあ僕暗殺者集団の中に部屋借りて住んでたの!?
「あ?そうなのか?……まあ、ここは下宿もやってるからな。といっても住んでるのはお前くらいだろ」
知ってたらこんな所住まないから!
「取りあえずボスに相談だ。ちなみに、ボスはここの大家さんだ」
「大家さん!?大家さんって、あのめっちゃ温厚なおばさんだよ!」
大阪によくいる、お喋り好きな人だよ
「おう、それがボスだ……ボスー居るだろ」
テラさんは、僕を担いだまま大家さんの部屋の前に立ち、ドアを叩きながら叫ぶ
「あらあらテラ、終わったのかい……おや?悠介君じゃないかい、どうしたんだい?テラなんかに担がれて」
少し時間をおいて、ドアの鍵が解除される音がしてから、ゆっくりと開かれ中からお喋り好きなおばちゃんが出てくる
「ど、どうも」
僕は担がれたまま、右手を上げて挨拶する
「なんかは余計だ……それがな、殺人現場をがっつり見られたから、殺したら面倒(幼女が悲しむ)だから連れてきた」
「あらあら、悠介君も大変だったねぇ……まあ、中にお入り」
そう言って、中に通される僕とテラさん
◇◆◇◆
「まあ、お茶でも飲みんさい。クラウド……なんたらはどこに行ったんね」
「あいつはいつもみたいにドジやって、ビルの4階から真っ逆さまに落ちた」
「あらあら、相変わらず顔はええのに、残念な子やねぇ」
「全くだ」
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