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赤司目線
??:「……はい?」
赤:「だから、僕と結婚してくれないかと言っている。」
我ながら唐突だったが、いいと思った。良く良く見れば整った顔だちをしているし、父さんも彼女を見たら諦めるだろう。後は別れればいい。大体僕のプロポーズを、断る女などいないと思っていたが…
君は違った。
パチーン!!
??:「ば、バカにしないで!!!そんな軽い女じゃないわよ!!」
赤:「…………」
初めてビンタを食らった右頬を押さえながら少し呆気にとられたが…残念だね、
僕の心に火をつけてしまった君が悪い
グイッ
??「!!?な、何するの?!おろして?」
赤:「煩いよ。どうせそんな汚れた足で靴はけないだろう?家はどこ?」
僕は彼女を俗に言うお姫様抱っこをして車に向かった。
周りから指笛やらなにやら聞こえるが
一切無視。僕には関係ないからね。
彼女は抵抗するよりも恥ずかしいのか大人しくなった
赤:「君、名前は?」
??:「………雅」
赤:「そうか、雅か。僕は赤司征十郎」
雅:「!!…え!!!?あの、赤司財閥の息子さん!?」
赤:「あぁ、そうだよ」
黒い目をまん丸にして、信じられないといった様子に笑いが込み上げる
正直、知っていたら僕にビンタを食らわすような女はいないだろう
赤:「はい、乗って」
雅:「……はい」
ブォン
雅:「あの、赤司さん何処に?」
赤:「僕の家だけど?」
雅:「!?、お、おろしてろして下さい?失礼は重々承知ですが、貴方と結婚なんてできません?」
赤:「……クスリ、まったく、僕が誰か知っていて尚プロポーズを断るなんて、珍しいな」
おろしておろしてと、しつこいが僕は黙って家に向かった
家と言っても、一人暮らし用の家に向かった。仕方がないから事情を話して協力させるしかないだろう。
そんな事を思っていた僕がまさか
君に夢中になるなんて…人生何がおこるか分からないものだって
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