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景壱の手を掴んで恭治は慌ててカフェの外に出る。
「危ない、危ない。もう少しで婚姻届けに名前を書かされる所だったよぉ……」
冷や汗の様なものを、かきながら恭治はため息を吐く。
「はは、大変でしたね。それより俺、輪入道についての情報を手に入れましたよ。早く皆に話さないと……」
景壱が、そう言った瞬間、彼の前を光る何かが横切る。
光は幾つも景壱の周りを飛んでいる。
「矢、か? て事はもしかして!!?」
矢が飛んで来る方を見ると案の定、葵が居り、夜楽に向かって何度も矢を放っている。
「景壱君! 景壱君拐って何、企んでんねん、くそ親父!!」
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