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恭治は目を大きく見開らいて驚きの声を上げる。
「あの子、雪童子なんです。真白、さっきのは冗談なんだよ」
時、既に遅し。
景壱の脳裏に、その言葉が浮かんだ。
彼が言葉を発する前に恭治の上に雪の塊が落ちたのである。
幸い、恭治は命には別状は無く腰を痛めただけで済んだのだった。
「本当に馬鹿ですね。生まれて間もない妖は力を上手く抑制出来ないって知らない訳ではありませんよね? まったく馬鹿なんですから」
店の和室で、うつ伏せに寝る恭治の腰に叩き付けるように麗香は湿布を貼る。
「痛! うう、もうしないよぉ」
「ごめんね。おじさん、大丈夫?」
「大丈夫だよぉ。おじさんも変な事行ってごめんよぉ」
そう言って、さっきやられた事を忘れた様に恭治は真白に笑いかける。
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