汚れのない純粋

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「本当にすいません」 真白の隣に座りながら何度も景壱は頭を下げる。 「景壱、こいつに謝る必要はないぞ。第一、お前から酒をたかろうとした、こいつが悪いんだからな」 恭治の頭に店長は、ぐりぐりと握り拳を押し当てる。 「ううう」 痛そうに恭治は唸る。 これ以上ここに居たら恭治が益々、責められるだろうな、と景壱は思い真白を連れて、こっそり店を出る。 「真白、良いって言うまで力を使っちゃいけないよ。誰か怪我させたら困るだろ?」 また、何か有ったら困ると思い景壱は真白に言い聞かせる。 「うん、分かった。怪我しちゃったら痛いからね。良い子にするから遊ぼう」
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