1501人が本棚に入れています
本棚に追加
/495ページ
一時的に人の波の間を縫うように走る咲々羅と手をつながれた花の後を景壱達は追う。
順調に門に近付いて居たが、送り狼が足元の石につまずいて転んでしまう。
そこに殴り合う男達がこちらに気付かずに近付いている。踏まれでもしたら怪我をするだけでは済まないだろう。
「送り狼さん!!」
景壱が送り狼を突き飛ばした。その瞬間、凄まじい痛みが景壱の背中に走った
もこちゃんが男達の踏みつけから守ってくれているが、全てを防ぎきれておらず身体中を何十人にもの足に踏みつけられる。
「景壱さん!!」
送り狼が助けようとしてくれているが、人の波を避けるのに必死である。
最初のコメントを投稿しよう!