1504人が本棚に入れています
本棚に追加
夜楽は何が何でも葵を巻き込まないつもりの様である。
「今回の事で嫌われたのでは、ありませんか?」
麗香に尋ねられ夜楽は暫く答えなかったが「そうだろうな」と少し力なく答える。
「元々、私は良い父親ではなかったからね。もう嫌われる所がないくらい嫌われてるかもしれないな」
そう言って夜楽は自虐的に笑う。
「夜楽さんは葵さんを愛しているんですよね?」
「もちろん。我が子を愛さない親なんていないだろ?」
「なら、葵さんも、その気持ちに気づいている筈ですよ。きっと今は目を反らして、それに気付かない様にしているだけなんですよ」
最初のコメントを投稿しよう!