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「そういうものか……」
考える様に首を捻りながら夜楽は言う。
「夜楽さんが向き合えば葵さんも分かってくれますよ」
「そうだな。このいざこざが終われば一度娘と話をしよう。」
そう言う夜楽は何処か照れ臭そうである。
「送り狼さん、そこを真っ直ぐお願いします」
麗香の案内に従い送り狼は山道を進んで行く。
その先に大きな屋敷が見えて来たので景壱は何処に向かっているかが分かった。
「麗香さんの屋敷ですね」
「ご名答。ここならば安心して休めますし、作戦を練りやすいですしね」
確かに、そういう意味では麗香の屋敷は最適だろうなと景壱は思う。
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